花粉症治療の副作用 インペアード・パフォーマンスって何

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 花粉症対策は早く始めるほどいいといわれるが、近年注目を集めているのが「インペアード・パフォーマンス」だ。日本医科大学大学院医学研究科頭頚部・感覚器科学の大久保公裕教授に聞いた。

■自覚していない人がほとんど

 一般的にスギ花粉は、関東や九州では1月下旬ごろから飛び始める。花粉が飛び始める前から治療を開始した方が症状が出るのが遅くなり、その程度も和らぐ。だから1月半ばくらいまでには自分に最も合った治療法を見つけておくべきだ。年末年始の慌ただしさを考えると、今から念頭に置いておいた方がいい。

 花粉症の治療は「抗原(スギ、ヒノキ花粉など)の除去」「薬物治療」「花粉エキスを少量ずつ投与し、過剰な免疫反応を起こしにくくするアレルゲン免疫療法」など。

「内科医も担当することが多いため、メインは薬物療法。最もよく使われているのが抗ヒスタミン薬です。副作用として眠気、だるさ、喉の渇きがよくいわれますが、注意を促したいのが、インペアード・パフォーマンスという副作用です」

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