インペアード・パフォーマンスは、集中力や判断力が落ち、作業効率が低下すること。眠気やだるさとは違い、無自覚であることが特徴だ。
いつもなら終わっているはずの仕事量なのにまだ終わらない、急ぎの仕事なのに効率が上がらない――。これらは、インペアード・パフォーマンスが考えられる。
ヒスタミンは鼻や皮膚においてはアレルギー反応を引き起こすが、脳内では「目が覚めている状態の維持」「学習能力を高める」「運動量を増加させる」といった“プラスの作用”をもたらす。
抗ヒスタミン薬を服用するとアレルギー症状は改善する一方で、薬の成分が脳に移行し、プラスの作用がブロックされる。眠気とともに集中力、判断力、作業効率の低下を引き起こす。
「『ドライバーと花粉症に関する調査』では、抗ヒスタミン薬服用群と抗ヒスタミン薬以外の薬のみの群とでは、眠気、集中力や判断力の低下の感じ方に差が出ました」