独白 愉快な“病人”たち

入院1日遅ければ…TKO木本武宏は好酸球性肺炎で死を覚悟

TKOの木本武宏(C)日刊ゲンダイ

 その後は、薬で熱は下がるものの、咳は出るし、痰は出るし、薬が切れるとまた高熱が出る――の繰り返し。ただ、食欲はあるので「良くなるはず」と思いながら仕事にも行けず、3日が経過しました。4日目にまた同じ病院に行って「全然治らないんですけど」と訴えると、レントゲン検査になりました。その写真を見ても、医師は首をかしげて「白いといえば白いですけど、間質性肺炎ほど白くはないし……」とハッキリしません。結局、また風邪薬を出されて夕方4時ごろ帰宅したんです。

 すると、その3時間後ぐらいから、寝ていてもすこしずつ居心地が悪くなってきたんです。寝返りを打っても何をしても楽なポジションがなくて「なんでだ?」と思ったら、実は「苦しかった」んです。そこで初めて「息苦しい」ということに気づきました。その途端、息ができない! となって慌てました。「いやいや、おかしい」「オレ、パニクってる?」「落ち着け、落ち着け」なんて自問自答しながら、でも確実に息が苦しいので、慌てて救急車を呼びました。

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