■咳が止まらず肩身が狭かった
救急で行ったのに待合室で待つこと30分。あとから来た小さい男の子があまりに苦しそうだったので譲ったりして、さらに待つこと15分。やっと名前が呼ばれてレントゲンを撮ったら、両肺が真っ白でした。肺炎であることは間違いありません。でも、肺炎の種類がわからないと投与する薬も決められないということで、今度は肺の組織を採ることになったのです。これが何よりつらかった。
ただでさえ息ができないのに、まず片方の鼻の穴から管を入れられて肺の入り口まで通すんです。片鼻までふさがれて、もう死ぬほど苦しいわけです。さらに管の先から水を噴射するものだから、苦しすぎて咳き込んで口から水がブワッと噴き出しました。本当に死ぬかと思いましたよ。
水の噴射後、すぐに管でバキュームすることで肺の組織が無事に採取できて、その結果、好酸球性肺炎と確定されました。薬が投与されると、スッと楽になったのがわかりました。
独白 愉快な“病人”たち