年をとったら「太る」を目指す

サルコペニアで嚥下障害 口から食べるために栄養管理を

年をとっても自分の身体機能の力で食べたい(C)日刊ゲンダイ

 栄養状態を改善しなければ、低栄養によるサルコペニアは改善されません。つまり、サルコペニアの嚥下障害も改善されない。栄養状態が悪化すると嚥下障害もますます悪化し、悪循環に陥ってしまいます。

 実は「サルコペニアの嚥下障害」は、あまり認知されていません。だから、「サルコペニアを改善して嚥下機能を取り戻そう」という試みもあまりなされていません。

 末期のがんや認知症、脳卒中がなく、嚥下障害がある場合は、サルコペニアによる嚥下障害も疑い、主治医やリハビリ医に相談してください。

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若林秀隆

若林秀隆

リハ栄養、サルコペニア、摂食嚥下障害を特に専門とする。日本リハビリテーション医学会指導医・専門医。

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