血糖上げずカロリー摂取 糖尿病高齢者はどう食べるべきか

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「吸収がゆっくりなので血糖値の上昇も緩やかです。すると、インスリンが急激に血糖値を下げようとしないので、血糖値の急激な上昇・降下を避けられます。これによって膵臓への負荷が抑えられ、心血管障害などのリスクを抑えられます」

 甘味料にはパラチノース以外にもあるが、ほとんどがカロリーゼロ。フレイルやサルコペニア回避も考えなければいけない高齢者には向いていないケースもある。パラチノースは甘味度が低く、通常の砂糖の使用量より多く使えるところもポイントだ。

「乳和食」は、牛乳をはじめとする乳製品を用いた和食のこと。

「乳製品をご飯など糖質と一緒に取ると、血糖値の上昇がゆっくりになります。うま味の宝庫である牛乳はだし代わりになり、調味料を減らして減塩にもつながります」

 味噌との相性が良いので、味噌汁や豚汁に入れる。卯の花炒り、きんぴらゴボウ、カボチャのそぼろ煮、筑前煮などさまざまな和食に合う。牛乳が苦手な人にも「おいしい」と評判だ。

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