中高年は要注意…お酒の飲み過ぎが招く思わぬ病気の数々

お酒好きは膵臓の病気に注意(C)日刊ゲンダイ

 お酒を飲んで吐血や下血するのは他に胃潰瘍や十二指腸潰瘍、食道静脈瘤破裂や急性胃粘膜病変などがある。

 さらにお酒で胃壁が荒れるなどして鉄やマグネシウムなど必要な栄養素が取れずに倦怠感や集中力を失うこともある。

「お酒で一番失われる栄養素はビタミンB1です。アルコールは、腸から吸収され、血管を通して肝臓に到着。そこで代謝され、毒性の強いアセトアルデヒドに変わります。このときにビタミンB1が必要となりますが、お酒を大量に飲んだ場合は通常以外の経路でも分解されるため、さらに多くが消費されます」

 アセトアルデヒドが細胞内で二酸化炭素と水に分解され、体外に排出される際もビタミンB1は必要となる。

「ビタミンB1が不足すると疲れやすくなり、イライラして、集中力を失う。カップ麺ばかり食べているような人がお酒を飲むと“プチかっけ”症状が出ることがあるのです」

 年末年始を病院や自宅で伏せて過ごすことのないよう、お酒は節度のある飲み方をすることだ。

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