市販の咳止めや風邪薬 安易な服用が推奨されない理由

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 そもそも、風邪はウイルス性疾患だ。総合感冒薬を飲んでもウイルスは排除できないので、風邪そのものが治るわけではない。あくまでも発熱などの風邪症状を一時的に緩和させる効果しかない。咳が長引いているからと総合感冒薬を飲めば、余計な成分の薬を取り続けることになる。それだけ、眠気やふらつきなどの副作用から事故につながったり、間質性肺炎や肝機能障害といった重篤な副作用が表れる可能性もある。

 また、市販の咳止め薬も、去痰薬や解熱鎮痛薬などが配合されているものがほとんどだから、これらも必要のない成分を取ることになってしまう。日常生活に大きな支障がない風邪による咳は、一般的に7~10日くらいで改善する。薬で無理に咳を抑えるような治療は必要ないのだ。

 それでも、風邪が原因のつらい咳を止めたいケースもあるだろう。

「医師が風邪による咳止めとして処方している薬の代表的な成分は、鎮咳薬のコデインと気管支拡張薬のエフェドリンです。コデインは咳中枢を抑えて咳を止め、エフェドリンは交感神経を興奮させることで気管支を拡張させ、息の通りを改善します。抗ヒスタミン薬であるクロルフェニラミンも処方されますが、これはアレルギーによる咳を改善させる薬です」

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