風邪だと思っていたら重大病 注意点を呼吸器専門医が解説

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 今年もあと1週間で終わりだが、どういう場合の“風邪症状”に注意すればいいのか?池袋大谷クリニック・大谷義夫院長(呼吸器専門医)に聞いた。

「一般の人がわかりやすいのは、期間です。2週間をひとつの区切りと考えてください」

 感染症である風邪であれば、2週間以内に自身の免疫が働き、症状は改善する。2週間以上、風邪のような症状が続くなら、もはや風邪ではない。風邪から別の疾患に移行している可能性もある。呼吸器内科を受診すべきだ。

 ただし「2週間未満であっても病院に来て欲しいケースがあります」というのは、咳の状況だ。

 咳がひどくて生活に支障がある。その場合は、呼吸器内科あるいは耳鼻咽喉科へ。

■夜間の咳には注意するべし

 くしゃみ、鼻水も確かにつらい症状だが、重大病に発展するケースは少ない。しかし、ひどい咳は睡眠の質を妨げ、免疫力低下につながる。もっと心配なのは、場合によっては命を落とすリスクもはらんでいるからだ。

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