寄生虫卵のんで自己免疫疾患が改善 世界注目の療法とは?

東京慈恵会医大熱帯医学講座の嘉糠洋陸教授(C)日刊ゲンダイ

 2週間で2万5000円というのは、自己免疫疾患の従来の治療薬と比べてはるかに安い。

「治療で寄生虫に感染すると他人にうつしてしまうのでは」と思うかもしれないが、豚の寄生虫なので人間の体の中で育たない。ただし、HIV患者など免疫機能が落ちている人は、そうとはいえない。過去に「免疫が落ちている子供で、内視鏡検査をしたら寄生虫が親虫に育っていた」という報告がある。

 下痢や腹痛が起こる場合があるが、「自己免疫疾患が良くなることを考えれば、大した問題ではないと思う患者は多いのではないでしょうか」と嘉糠教授は言う。

■炎症性腸疾患と多発性硬化症

 炎症性腸疾患は主に消化管に炎症を起こす慢性疾患の総称。乾癬は表皮が過剰に増殖し、フケのようなものが付着したり、それがボロボロはがれ落ちるなどの症状がある。多発性硬化症は、神経症状を繰り返す疾患。

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