独白 愉快な“病人”たち

子宮頸がん克服 ドラマー小林香織さんが説く検診の重要性

子宮全摘手術を受けた小林香織さん(C)日刊ゲンダイ

 抗がん剤治療は1クール2投与で、1投与目が入院、2投与目が通院。毎月1クールを5カ月かけて行いました。ひどい吐き気と倦怠感に襲われて、電車で通院されている方もいると聞きましたが、とてもじゃないけれど自分には無理だと思いました。

 あの時期は、味覚がガラリと変わり、炭酸飲料や甘いミルクティーばかり飲んで、脂っこいものや果物が大好きになりました。夫の両親が送ってくれる果物がもう、おいしくて。

 加えて、手術でリンパ節を一部切除しているので排尿障害が起こりました。自力でもよおすことがないので、ある程度の時間がたったらとにかくトイレに行くんです。最初は排尿を促す器具を使いました。

 それでも、徐々に体調は回復して、手術の翌年の春には復帰できました。去年、先生から寛解のお見立てもいただき、いまはとても元気です。

4 / 5 ページ

関連記事