中高年にとっての虫歯

高血圧、花粉症、うつ病… 持病のクスリが虫歯を招く

持病のクスリが虫歯を招く(C)日刊ゲンダイ

 実際、注意書きに「口渇」と書かれている薬は700種類以上あるといわれる。とくに5種類以上の薬をのんでいる人はドライマウス(口腔乾燥症)になりやすいとの報告もあり、虫歯が増えやすい。

「ドライマウス患者の正確な数はわかっていませんが、50~60代を中心に800万人以上いるといわれ、その予備群は3000万人ともいわれています。とくに女性は数が多いので注意が必要です」

 ドライマウスの自覚症状は、初期では「口の粘つき」「食べ物ののみ込みにくさ」「口臭」で、重症になると「舌のひび割れや痛み」「強い口臭」「話しづらさ」を感じるという。

「唾液の量を増やして、口腔内を潤わせる予防策は食べるときにしっかり回数を噛むことです。軟らかいものばかりでなく、硬いものを食べることも大切です。また、会話をすること、ガムを噛むことも唾液を出すことにつながります」

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