中高年にとっての虫歯

重要なのはフッ素配合の歯磨き剤 研磨剤入りは要注意

研磨剤入りの歯磨き剤に注意(C)日刊ゲンダイ

「フッ素は、虫歯菌が出す酸の働きを抑えるだけでなく、溶け出したカルシウムやリンを歯に再吸収する再石灰化を促進してくれます。その結果、歯の表面を酸に溶けにくい状態に修復して虫歯菌などの細菌から歯を守ってくれるのです」

 もっとも、医療機関で使われるフッ素は「9000ppm」なのに対して、市販の歯磨き剤に含まれるフッ素は「500~1000ppm」。大切なのは、数カ月に一度、歯科医院でフッ素を塗ってもらい、日々フッ素入りの歯磨き剤で歯を磨くことだ。

「医療機関でフッ素を塗る代表的な方法はトレーと呼ばれるマウスピースにフッ素を入れて浸す方法です。子供だけでなく大人にも有効です。フッ素イオン導入法で、電流により歯の奥までフッ素を取り入れる方法もあります」

 フッ素は怖いというイメージを持つ人もいるかもしれないが、歯磨きに使う程度のフッ素は体に問題は起きないといわれている。

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