4つの部位で“体の声”を聞く「聴診器」で手軽に健康維持

使い方は簡単

 病気は早期発見・早期治療が大切だ。日頃から体の異変を見逃さず、「おかしいな」と感じたら早めに医師に診てもらえば、大病を防ぐこともできる。それには、「聴診器」が役に立つ。

 医者にかかったとき、聴診器を胸に当てられて診察を受けた経験が誰にでもあるだろう。聴診器は、臨床の現場で心臓、肺、血管などの音を聞くために使われている。「体の声」に耳を傾けていれば、異常を発見できるのだ。江田クリニック院長の江田証氏は言う。

「そもそも聴診器は、子供が筒状の木の棒の片端に耳を当て、もう一方の端を引っかいて大きくなる音を聞いて遊んでいる姿を見て、フランスの医師が発明したものです。医療従事者でなくても、その効果を十分に活用できます。普段から聴診器で正常な状態の体の音を聞き慣れておけば、何か異常があるときは変化が分かります。レントゲンなどのように被曝の心配もなく、使い方を誤っても危険はありません。誰でも手軽に体内の情報をたくさん得ることができるのです」

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