4つの部位で“体の声”を聞く「聴診器」で手軽に健康維持

使い方は簡単

 普段から聴診器を使って体の音をチェックしておきたい4つの部位について詳しく聞いた。

■首

 首の両側に走っている内頚動脈に聴診器を当てて音を聞く。

「とくに問題がない場合は『ドクンドクン』という血液が運ばれる拍動音が聞こえます。しかし、動脈硬化が進んで血管が細くなり、詰まりかけていると『シューシュー』という音がします。血液が流れにくくなっているのです。動脈硬化によって血管が細くなると血管が詰まり、脳梗塞のリスクがアップします。聴診器で狭窄を早期発見できれば、脳梗塞を防ぐことができるのです」

■胸の上部(肺)

 両胸の乳頭の少し上の位置に聴診器を当て、大きく呼吸をしながらそれぞれ音を聞く。

「呼吸音=肺の音を確認できます。喘息の発作が始まると、息を吸った時は『ヒューヒュー』という高音、息を吐き終わる時は『ブーブー』という低音が聞こえます。また、心不全で肺水腫を起こしていると、呼吸した時に水が『ボコボコ』したような音が聞こえます。特に心臓や肺の持病がある人には有用です」

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