更年期女性の1割が発症 微小血管狭心症のリスクを知る

30~50代の女性は注意(C)日刊ゲンダイ

「この病気が、普通の狭心症と違うのは就寝中やデスクワーク中、テレビ観賞中など安静時に起こること。症状は胸への圧迫感や痛みのほか、背中の痛み、強い肩こり、歯が浮いたような痛み、みぞおちへの圧迫感など。一般的な狭心症と似ていますが、一般的な狭心症が15分以内で症状が治まるのと違って5分から半日と長くなります」

 発症の間隔が長いのもこの病気の特徴だ。1年に1回、あるいは3カ月に1度程度の割合で起こるケースが多い。

 厄介なことにこの微小血管狭心症は、一般的な病院での検査では「異常なし」で済まされることが多い。

「胸の痛みがあれば、医師はまずは狭心症を疑います。運動負荷による心電図検査、24時間観察するホルター心電図検査、冠動脈CT検査などを行います。そして最終診断として、カテーテルという細い管を冠血管内に入れて、造影剤で冠動脈の狭さや痙攣の有無を確認します」

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