がんと向き合い生きていく

ゲノム医療の進展で個々に最適な治療法が選択される時代がさらに進む

佐々木常雄氏(C)日刊ゲンダイ

 会合が終わり自宅に帰ると、がん患者会の通信が届いていました。

「人は、死にたい気持ちを抱える時、絶望的な孤独の中にいます。その時に、あたたかな気持ちでそっとそばに居てくれる存在は、抱えきれない苦悩で凍りついた心をやわらかく溶かしてくれる木漏れ日のようなものです。『心の居場所』づくりとは、私たちの心の底からやさしさを提供することにほかなりません」(竹本了悟 がん患者・家族語らいの会通信 №186 2017年9月9日発行から)

 そんな文章が載っていて、「心の居場所づくり」という言葉にとてもひかれました。

 2018年は戌年です。犬は人の吐く息や尿で、がんを嗅ぎ分けることが出来る能力があるといわれています。一流医学雑誌「ランセット」に掲載された話で、すでに検討に入った施設があると聞きました。愛犬ががんを探知してくれるようになったらすごいことです。

 新しい年です。1年間、元気で過ごされることを祈ります。一生懸命、応援しております。

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佐々木常雄

東京都立駒込病院名誉院長。専門はがん化学療法・腫瘍内科学。1945年、山形県天童市生まれ。弘前大学医学部卒。青森県立中央病院から国立がんセンター(当時)を経て、75年から都立駒込病院化学療法科に勤務。08年から12年まで同院長。がん専門医として、2万人以上に抗がん剤治療を行い、2000人以上の最期をみとってきた。日本癌治療学会名誉会員、日本胃癌学会特別会員、癌と化学療法編集顧問などを務める。

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