独身は既婚より確率高い 認知症防ぐ生活法を医学博士伝授

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 米山氏によれば、絵画や彫刻などの美術系の趣味を持つと認知症になる危険性が7割減り、編み物や手芸だと5割減。このほか映画観賞やゲームなども効果があるという。

 ジムなどで筋トレをしている人はウオーキングをうまく組み合わせる。週に1、2回体を鍛えつつ毎日30~40分歩くのがベストだ。

「テレビを漫然と見るのでなく、見聞きした内容をあとで思い返す。あるいはネット検索して詳しく調べる。クイズ番組を見て答えを考えるのもいいでしょう」(米山公啓氏)

■ボランティアより定年延長

 一日に1時間以内の昼寝をして夜はぐっすり眠る。深い眠りは脳の活性化と記憶の整理をもたらしてくれるからだ。

 医学博士で作家の左門新氏は「熟年の恋愛」を推薦する。

「恋愛は楽しい食事とコミュニケーションをもたらします。ラブレターをメールで送るのは頭を使いますからね。セックスは適度の運動と睡眠につながる上に脳が刺激されます。起床後に日光を浴びると体内にビタミンDが分泌されて免疫力アップ。心身ともに健康になり、恋愛に前向きに取り組めるのです。定年後はボランティア活動よりも働いたほうがいい。責任ある仕事は給料をもらうので緊張感を生み、脳に適度なストレスをもたらすためボケずにすむのです」

 もう認知症は怖くない!

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