■治療の難しさは群を抜く
同じ姿勢を続けるため血栓が固まりやすく、エコノミークラス症候群(肺血栓塞栓症)を起こしやすい。アルコール依存症や薬物依存症と同様の脳の前頭葉の働きが悪くなる、という報告もある。
ネット依存に陥るスピードは想像以上だ。
「1カ月、早い子供では1週間前後で“依存”と言える状態になる。パソコンでのオンラインゲームがきっかけになる子供が多いが、SNS、インスタグラム、動画などさまざまなもので依存が生じます」
オンラインゲームは自室にこもりっきりになるので、度が過ぎれば親も気付きやすい。一方、SNSやインスタグラムの“主戦場”は、歩きながらでも使えるスマートフォン。頻繁に画面を見ていても、若者にありがちな行動として見過ごされやすいが、依存の深刻さはオンラインゲームの場合と同等だ。