年をとったら「太る」を目指す

たとえ肥満であっても糖質は1日400キロカロリーは必要

ご飯の量を普段の半分程度に(C)日刊ゲンダイ

 タンパク質の摂取量は落とさず、ミネラルやビタミンの摂取量も落とさない。糖質と脂質の摂取量だけ減らします。通常の食事では実現しにくいので、プロテインパウダーを食事と一緒に取ってもらうことがあります。

「痩せ」の高齢者では、栄養が十分に取れていない段階でのリハビリはかなり制限されますが、高度肥満の方は、腰、膝、足首に負担をかけない筋トレや有酸素運動をしっかりやってもらいます。リハビリそのものが、体重減少につながるからです。

 なお、近年流行している「糖質制限ダイエット」ですが、ご飯の量を普段の半分程度にする糖質制限には、私は賛成です。でも、糖質摂取0グラムを目指す極端な糖質制限には反対です。極端な糖質制限の人は長生きしにくいという報告もあります。高度肥満の人は過剰な糖質摂取を避けねばなりませんが、持論として、1日100グラム(400キロカロリー)の糖質摂取は必要と考えます。

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若林秀隆

リハ栄養、サルコペニア、摂食嚥下障害を特に専門とする。日本リハビリテーション医学会指導医・専門医。

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