入院は32日間に及んだ。幸いにも、気管支を切開せずにマスクを介して換気を行う「NPPV」(非侵襲的陽圧換気療法)が行われ、吉田さんは救われた。
7年前に「前立腺がん」の告知を受けて以来、吉田さんは「大腸がん」や副作用に付随する3つの大病とも闘ってきた。現在も毎日、10種類以上の医薬品を服用している。同僚や友人たちからは「吉田さんは強い!」とよく言われるが、返事はいつも決まっている。
「何があっても、生涯現役でいたいんです」
末期がんからの生還者たち