インフル予防にレンコンがいい 注目成分LPSの効果とは

キムチを添えてゴマをふりかける「レンコンの炊き込みご飯」
キムチを添えてゴマをふりかける「レンコンの炊き込みご飯」(提供写真)

 好感度調査では下位ランクの茨城県に朗報だ。インフルエンザ予防にレンコンがいいらしい。レンコンといえば、茨城県が一大産地。全国の生産量の半分を占めるが……。

「由比りか料理教室」を主宰する栄養士の由比理嘉氏がこう言う。

「レンコンに含まれるLPS(リポポリサッカライド)という成分が、“免疫ビタミン”として、最近注目されています。LPSは土や野菜の中にある微生物のひとつ。免疫細胞であるマクロファージにアクセスして免疫力を活性化し、インフルエンザウイルスなどを撃退するといわれています。免疫力アップに加え代謝もよくするので、さまざまな健康効果が期待できます」

 LPSは玄米や海藻に多く含まれ、食材の中でレンコンは、玄米、メカブ、ワカメに続いて4番目に含有量(食品100グラムに対して)が多い。他にネバネバ成分のムチン、抗アレルギー作用を持つポリフェノール、ビタミンC、食物繊維などの栄養成分も豊富だ。

 カラダには良さそうだが、パッと思い浮かぶレンコン料理メニューは少ない。どうやって取ればいいのか?

「LPSは玄米にも多く含まれるため、玄米とレンコンの炊き込みご飯がベストです。発芽玄米や胚芽米を使うのもいい。全粒粉のパンにも含まれますので念のため。皮や節の部分にLPSが多いので、調理の際は皮をむかずに節も加えるように。なお、LPSは180度以上になると効力を失うので天ぷらはNG。炒め物はOKです。栄養成分は水に溶け出すので汁物や煮物もいいでしょう」(由比理嘉氏)

 由比氏は「レンコン簡単汁」もすすめる。皮ごとすりおろしたレンコン(大さじ2)とカツオ節ひとつまみをマグカップに入れ、熱湯200~300㏄を注ぐだけ。醤油を加えてもいい。

 インフルエンザの流行が全国で拡大しつつある。早速、対処しよう。

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