数字が語る医療の真実

風邪にはビタミンD? 10万人中3000人が予防できる計算

(C)日刊ゲンダイ

 100が88では大して減らないと感じるかもしれません。しかし、人口10万人の市で全員がビタミンDを飲めば3000人の風邪が予防できることになります。

 ただ、ビタミンDは、余分に摂取しても尿へ排泄されてしまうビタミンCと異なり、過剰に摂取すると体に蓄積してカルシウムが高くなるなどの副作用の危険もあるので、注意が必要です。

2 / 2 ページ

名郷直樹

名郷直樹

「武蔵国分寺公園クリニック」名誉院長、自治医大卒。東大薬学部非常勤講師、臨床研究適正評価教育機構理事。著書に「健康第一は間違っている」(筑摩選書)、「いずれくる死にそなえない」(生活の医療社)ほか多数。

関連記事