年をとったら「太る」を目指す

リハビリ栄養の現場ではBMIのチェックが欠かせない

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 リハ栄養の現場で定期的にチェックする数値のひとつがBMIです。体脂肪や筋肉量を見るのがベストですが、検査機器がないと評価しにくい。BMIは体重と身長が分かれば、体重(キログラム)÷身長(メートル)の2乗で簡単に出せるので、使い勝手がいいのです。

 もし、BMIが基準値22より低くて体重が減少していれば、「この人は筋肉量を増やすような筋トレは控えめに」と判断します。

 BMIが16など数値があまりに低すぎる患者さんが紹介されてくることもあります。この場合は、本格的なリハビリの前に十分な栄養を取るようにしてもらいます。食べることがリハビリに必要なのです。さらに、ベッドに座ったり呼吸を良くするなど、軽めのリハビリを行います。

 一方、BMIが高ければ、筋肉を使うようなリハビリを積極的に行います。リハビリで意図的に体重が落ちているようならそのままで、むしろ増えているなら、その人に適した運動と食事を考え実施してもらいます。

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若林秀隆

リハ栄養、サルコペニア、摂食嚥下障害を特に専門とする。日本リハビリテーション医学会指導医・専門医。

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