年をとったら「太る」を目指す

リハビリ栄養の現場ではBMIのチェックが欠かせない

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 血液中のタンパク質の濃度を測る血清アルブミン値は、炎症や疾患がない患者さんでは、栄養状態を表す指標になります。アルブミンは主に、肝臓で作られるタンパク質。食事を十分にできていない人では、“原材料”がないので肝臓でタンパク質が十分に合成されません。結果、アルブミン値が下がります。この状態が続けば、筋肉量も減ります。ただし、アルブミン値は食事をきちんとできていないのではと考える材料になりますが、これだけで「栄養状態がいい・悪い」を判断できるかというと、それは言い過ぎです。低栄養状態のほかにも、さまざまな要因で数値が下がるからです。

 特に,何らかの疾患で炎症がある患者さんでは、組織の修復に必要な細胞や物質を集めるためにサイトカインという物質が作られます。これが肝臓でのCRP(反応性タンパク質)の合成を促すため、栄養状態にかかわらず、アルブミン値が下がります。

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若林秀隆

リハ栄養、サルコペニア、摂食嚥下障害を特に専門とする。日本リハビリテーション医学会指導医・専門医。

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