これまで血液検査をしてコレステロールが高い患者さんには「1日1個、卵を食べてはいけません」という指導が行われていました。
1個の卵には200ミリグラムを超えるコレステロールが含まれています。1日のコレステロールは300ミリグラムより少なくすることが推奨されているので1日に1個以上の卵を食べてしまうと、現実的にその基準を満たすことは難しいのです。
ところが、最近になって「コレステロールが高い人も卵を減らす必要はない」という内容の報道が巷を賑わすようになりました。
2016年のアメリカのガイドラインで、「コレステロールの摂取量の目標値が当てにならない」として否定されたからです。もちろん、これは「コレステロールをいくら取ってもいい」という意味ではありませんが、たとえば卵を減らしたからといって、コレステロールは減らないことが分かったのです。
医者も知らない医学の新常識