これまでの健康常識は捨てていい

「脂っぽいモノは太る」のウソ 肥満の原因は糖質だった

白飯なら2杯強(C)日刊ゲンダイ

 揚げ物や焼き肉など、脂っぽい食べ物は太りやすいと信じられています。脂質はカロリーが高く、「摂取カロリーが高いと太る」と長年いわれてきたからです。

 ところが、「AGE牧田クリニック」(東京都中央区)の牧田善二院長は、「カロリーを取っても太らない」と言います。 

「肥満の原因は、カロリーではなく糖質です。アメリカの糖尿病学会は、すでにカロリー制限を否定し、糖質こそ肥満の原因だと明言しています」

 それを証明するのが、ドキュメンタリー映画「あまくない砂糖の話」(2016年日本公開)。監督が1日の摂取カロリーを変えずに砂糖を大量摂取し続けたら、2カ月で8.5キロも太ったことが明かされています。同じカロリーでも、糖質の割合が多いと太るのです。これは、「余分な糖質が脂肪に変えられるから」だと牧田先生。

「人類は長年飢えに苦しんできたので、貴重なエネルギーであるブドウ糖が余ると、なんとか体にため込もうとします。そこで、1グラム当たりのカロリーが高い脂肪に変えて、効率良く貯蔵しようとするのです」

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