気鋭の医師 注目の医療

超音波内視鏡下治療では検査・治療とも全国トップクラス

手術時間は20~30分、入院期間は従来の半分(右は土屋貴愛講師)/(提供写真)

 EUSを用いた治療は胃カメラのときと同じで鎮静剤を使い、所要時間はどれも20~30分程度。入院期間は1週間くらいで、低侵襲、術後のQOLも高いので、がんであれば早く本来の治療に専念できるのが大きなメリットだ。

「治療時間は短いですが、EUSを使った治療に精通する医師が最低3~4人は関わるチーム医療で行います。EUSによる精密検査はやっていても、治療まで実施している医療機関が少ないのはそのためです」

 同院の昨年集計では、EUSによる検査数は863件、治療数は263件と全国でもトップクラス。治療中の軽い出血などの偶発症は数%。穿孔や迷入(ステントが外れる)などの事例は、ここ10年みてもほとんどないという。

▽千葉県出身。2002年東京医科大学卒。東京医科大学病院第4内科、手稲渓仁会病院などの勤務を経て、16年から現職。〈所属学会〉日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本胆道学会指導医など。

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