乳房は乳汁を作る乳腺と、乳汁を運ぶ乳管、それを支える脂肪から構成されている。
ほとんどの乳がんは乳管から発生し、「国立がん研究センター」によると、毎年の罹患数は推定で7万例強である。
30代で増加し、40~50代でピークを迎えてその後は減少していく。
5年生存率は、しこりが2センチ以下のⅠ期ならほとんどが完治する。原田さんの場合は、すでにリンパ節に転移し、むくみも乳房全体に広がり、赤みがかっている炎症性乳管がんだった。病期は末期に近い「ステージⅢB」で、治療の選択から、手術は外された――。
末期がんからの生還者たち