マスクとうがいは効果なし インフルエンザ対策の嘘と本当

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

■予防接種の効果も完璧ではない

 家に帰ったとき、うがいや鼻うがいをすれば大丈夫というのも一種の迷信だ。ウイルスは粘膜の内部に入り込んでいるため、うがいでは排除できない。

 むしろ小まめに手洗いをしたほうがいい。外出から戻ったときや会社の休み時間などに手についたウイルスをせっけんで洗い流す。外回りのときは手で顔を触らないよう心がけるべきという。

「『一度インフルにかかると免疫ができるので2度目の感染はない』というのもウソ。A型にかかった人は治ったあとB型にかかったり、A型の亜型に感染することがあるのです。予防法はカイロなどで体を温めて免疫力をアップする。調子が悪くなったら、すぐに医者に行って薬を飲むことです。予防接種も効果はありますが、完璧ではない。人によっては重症化を防ぐ程度の効き目しか出ないこともあるのです」(米山公啓氏)

 迷信をうのみにしてインフル対策を誤ると、ぶっ倒れかねない。

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