末期がんからの生還者たち

炎症性乳管がん<3>手術か放射線化学療法か選択を迫られる

原田祐子さん(C)日刊ゲンダイ

 そんな原田さんの抗がん剤治療が5カ月を経過した一昨年9月、CT検査の結果を担当医師から告げられた。

「乳がんの悪性腫瘍が『10センチから2センチにまで縮小していますよ』と説明されました。このときはうれしかったですね」

 ところが、ここでもう一つの問題が起こった。これからの治療方針について、知り合いから手術ではない方法を紹介され、このタイミングで人生の選択を迫られたのである。1つは「放射線療法と化学療法(抗がん剤)併用」の治療。2つ目は「手術」だった。原田さんは選択に迷う。でも、最終判断で「手術はしたくない」と主張した――。

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