それでも、いわゆる血液型占いでよく言われている「血液型気質」が、多少なりとも心臓疾患の発症に影響している可能性はないとはいえません。例えば、O型の人は「のんびりしていて、小さなことにはこだわらない性格」だと喧伝されています。科学的根拠はありませんが、そうした“情報”を頻繁に目にして自己暗示にかかり、その傾向に近づいていくことは起こり得ます。
心臓病は、すぐにイライラして怒りっぽかったり、何事も徹底的にやらないと気が済まない性格の人がかかりやすいという報告があります。これは、よく言われるA型気質です。逆に、いわゆるO型気質の人はその正反対に当たるというわけです。いずれにせよ、血液型と疾患の関係は今後もさまざまな研究が進んでいくと思われます。
■心臓手術は最も血液をムダにしない手術
血液型といえば、手術する際にかなり気を使う場合があります。AB型Rh(-)の患者さんです。
天皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」