目のかすみや視力低下…実は「性感染症」が原因かも

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 一方、クラミジアに感染中の母親から産道感染によって新生児に発症するのが新生児型だ。

「生後約1週間で大人と同じような目やにや結膜充血などがみられます。成人型と同じで呼吸器感染症を併発しやすいことがわかっています」

 淋菌も成人型と新生児膿漏眼の2通りある。前者は尿道炎や咽頭炎を介して発症するタイプで、後者は母親の産道感染で起こるタイプだ。

「アデノウイルス結膜炎と誤診されることが多く、大量の目やにや、まぶたの腫れ、明らかな結膜充血が表れます。治療が適切でないと角膜上皮に点状のびらんができて、角膜に穴が開くことがあり、最悪失明します。新生児型は生後2~4日後に発症し、成人型同様、治療が遅れると角膜に穴が開き失明します」

 ほかにもこれに関連する性関連感染症には、毛じらみが眉毛に寄生してかゆみなどの自覚症状を起こすものや、ヘルペスウイルスによる結膜炎などがある。

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