気鋭の医師 注目の医療

「認知症カフェ」には専門医が常駐 プログラムも毎回違う

認知症カフェ(左は内田暁彦院長)/(提供写真)

 認知症カフェは、個人またはNPO法人や介護事業所、家族会などの団体が運営していることが多いが、医療機関が自ら運営、開催しているのは珍しい。内田暁彦院長(顔写真)はこう言う。

「勤務医では病院の方針などで、専門的にやりたい診療も限られるので開業したのですが、認知症カフェは以前から始めたいと考えていました。当カフェは区内(昨年5月時点で13カ所)で2番目に古いのですが、認知症専門医が常駐しているのが一番の特徴といえるでしょう」

■早期発見の窓口にも

 認知症カフェには自由に時間を過ごしてもらうことを目的としたタイプのカフェもあるが、同カフェの場合は毎回異なったプログラムを用意している。認知症予防に対したとえば「合唱」「茶道」、昔の楽しい思い出を語り合う「回想療法」、カルタやトランプなどの「脳活性化リハビリ」、認知症の基礎知識を学ぶ「講話」など。そして、一つ一つの何げないプログラムにどのような意味があるのか、認知症患者の家族や一般参加者に説明するようにしているという。

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