末期がんからの生還者たち

S状結腸がん<2>「難しい手術です。ダメかも知れませんが開けてみましょう」

岡田隆さん(C)日刊ゲンダイ

 9時間に及ぶ手術は成功したが、同時に胆嚢も切除した。さらに、その後の抗がん剤治療のために、入院中に左鎖骨の下位にカテーテルを通すポートの埋め込み手術も受けた。 

 大腸がんに続く肝臓がんの手術。でも岡田さんの治療苦闘は、これで終わりを迎えたわけでない。翌年の9月、やはりCT検査で、今度は右肺に3センチ大の腫瘍が見つかった。 

 約3時間の手術を受けた。これも成功するが、大腸、肝臓、肺の手術で、個人負担(3割)及びサプリ等の出費は約200万円だった。 

 こうした重なる手術の後、定期的な検査や抗がん剤治療が開始された。

 まさに岡田さんは、がんとの激闘を息つく暇もなく続けることになる。

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