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米でも猛威のインフル “呼吸だけで感染”という衝撃データ

写真はイメージ(C)AP

 インフルエンザが、ハワイとワシントンDCを除くアメリカのほとんどの州に広がり、政府は正式にインフルエンザ大流行を宣言。専門家は「史上最悪のインフルエンザシーズンになる可能性もある」と警告しています。

 今年流行のH3N2型ウイルスは最も症状が重い型のひとつで、予防接種ワクチンの効果も30%という低さ。10月からこれまで、全米の病院で入院したインフルエンザ患者は、昨年の同じ時期の約2倍の9000人で、地域によっては病院が患者を収容しきれなかったり、薬が不足する事態になっています。リスクが高いのはお年寄りや子供で、1月中旬までにすでに30人の子供が死亡したと発表されています。州ごとの報告では、カリフォルニア州が極めて深刻。100人に1人がインフルエンザにかかり、昨年末までに65歳以下の大人27人が死亡したと伝えられています。

 さらに、アメリカ人を震え上がらせているのが新しい研究結果です。インフルエンザは通常くしゃみや咳(せき)によって感染すると考えられていますが、実はそれだけではないことが分かってきたのです。メリーランド大学では140人の被験者の吐く「息」に含まれる飛沫(ひまつ)を分析。咳をしなくても、ただ吐いただけの息にも約5割の確率でインフルエンザウイルスが含まれていました。つまり、ただ普通に息をするだけでも、鼻や喉についたウイルスが小さな飛沫と一緒に放出。咳やくしゃみと違って飛沫が小さいため、かなり長い間、空気中に滞留している可能性が高いとのことです。

 息をするだけで感染しているかもしれないインフルエンザ。当たり前ですが、もしインフルエンザにかかったら、すぐに家に帰って休むようにと呼び掛けられています。

シェリー めぐみ

横浜育ち。早稲田大学政経学部卒業後、1991年からニューヨーク在住。

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