それでも湯治、補助補完・統合療法、さらにがん患者との市民パネル、各種がんセミナーの参加、米国・がん協会の訪問は、肉体的だけでなく、精神面にも大きな支えになったという。
それともうひとつ、30回ほどにも及ぶ入退院を繰り返す中で、病室のベッドの上で、NHKラジオから流れる、基礎英語Iから、当時の「やさしいビジネス英語」まで、よく聴く機会に恵まれた。
あらためて英会話の基礎英語から、ゆっくりと触れ合う。これが米国でのがん情報を収集する現場で、大きく生かされることになる。
末期がんからの生還者たち