また、マスクのフィッティングもなかなか難しい。あおむけに寝転んだ姿勢でフィットするポジションを見つけても、寝返りをうつとマスクがずれてしまい、気づくと空気が漏れているケースがある。ずれないように意識して眠っているため、目覚めたときに肩や首に張りを感じるケースもあった。
「無呼吸が改善すると寝返りの回数も減ってくる」(梶本院長)というから、慣れれば問題なくなるかもしれない。
ただ、そうした違和感以上に効果を実感した。パッと目覚めた時にすっきり覚醒している感じがある。普段なら目覚めても眠気があって二度寝するのがお決まりだったが、そんな気にならないくらい目覚めがいいのだ。
CPAPを1週間ほど試した後、本体のSDカードに記録されている睡眠データをクリニックで確認すると、1時間当たり59回だった無呼吸が、なんと0回に改善していた。いびきもほとんどかいていなかった。
治療費は、保険適用で簡易PSG検査が3000円、CPAPは月4700円ほど。
これで無呼吸といびきが改善されるなら価値はある。