寒い2月に増える血管病 “離婚歴あり独身男”が危ない理由

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 それは死亡率にも表れている。例えば2015年に急性心筋梗塞で亡くなった45歳から64歳までの男性は3541人。そのうち妻帯者は1569人、独身者は1969人(未婚1205人、死別78人、離別686人)、不詳3人だった。

 これに2015年の国勢調査を使って同じ年代の妻帯者、未婚、死別、離別それぞれの急性心筋梗塞による死亡率を調べて比べたところ、離別が一番高く妻帯者の4・8倍。同3倍弱の未婚や死別を大きく引き離した。

「循環器の病気の発症リスクを高めるものに、糖尿病、前立腺肥大、 COPD(慢性閉塞性肺疾患)、高尿酸血症、睡眠時無呼吸症候群などがあります。インフルエンザもリスク要因でワクチンを打つと15%以上、不安定狭心症や急性心筋梗塞を抑えるという報告もあります」(東丸医師)

 妻や子供がいれば、こうした病気も未然に防げるかもしれない。

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