役に立つオモシロ医学論文

チョコで脳卒中予防? 発症リスク調査の結果に“男女差”が

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 2月のメジャーなイベントといえば、バレンタインデーがあります。何となくバブルのにおいがすると苦笑する人もいるかもしれませんが、いまだ健在です。

 さて、チョコレートの食べすぎは糖分やカロリーの過剰摂取につながり、健康に良くないとの印象もありますが、実はチョコレートが心臓病や脳卒中の発症リスクを低下させるのではないか、という研究は複数存在します。ただ、多くの研究が欧米で実施されたもので、日本人に対する影響はあまりよく分かっていませんでした。

 そんななか、日本人を対象にチョコレートの摂取量と脳卒中の関連を検討した観察研究の論文が「欧州動脈硬化学会誌」2017年5月号に掲載されました。

 この研究では心臓病や糖尿病を発症していない44~76歳の男性3万8182人、女性4万6415人が対象となり、138種類の食品・飲料の摂取状況についてアンケート調査を行っています。研究参加者を1週間のチョコレート摂取量に応じて4グループに分け、男女別に脳卒中の発症リスクを比較検討しています。なお、結果に影響を与えうる年齢やライフスタイルなどで統計的に補正して解析を行っています。

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青島周一

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

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