役に立つオモシロ医学論文

チョコで脳卒中予防? 発症リスク調査の結果に“男女差”が

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 中央値で12.9年の追跡調査の結果、チョコレートの摂取量が最も少ない女性に比べて、最も多い女性では16%、統計学的にも有意に脳卒中の発症リスクが低下しました。しかしながら男性ではチョコレートの摂取量と脳卒中の発症リスクに明確な関連性を認めないという結果になっています。

 この研究結果が必ずしも因果関係を示しているわけではありませんが、男性ではあまり健康へのメリットがないという残念な結果でした。

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青島周一

青島周一

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

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