医者も知らない医学の新常識

インフルエンザの「A型」と「B型」は何が違うのか?

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 インフルエンザの大流行がまだ続いています。今年の特徴はA型とB型が同時に流行していることです。それでは、A型とB型のインフルエンザは何が違うのでしょうか? どちらも10個のタンパク質から出来ているのですが、そのうちの2つの構造が違うのです。そのためにウイルス自体の性質が少し違います。

 A型にはたくさんのタイプがあって、新型ウイルスも出来やすいという特徴があります。B型は基本的に2つの種類(系統)しかなく、その性質が急に変わるということもありません。新型インフルエンザの流行の原因になる、という点では、B型よりA型の方が怖いのですが、実際にかかった時の苦しさや感染のしやすさには、それほどの差はないのです。

 それではA型とB型の症状には差があるのでしょうか? これはあまりはっきりと分かっていません。毎日診察していると、今はやっているB型は、せきが強く熱が乱高下する傾向があるという印象を持ちます。しかし、症状がB型だと思ったらA型だった、というようなこともよくあります。症状の研究もされていて、B型はお腹の症状が多いとか、小学生くらいの年齢がかかりやすい、というような報告もあるのですが、研究によってもまちまちで、あまり信頼の出来るものではないようです。インフルエンザは型によらず同じように怖いと思っておいた方がよいかも知れません。

石原藤樹

信州大学医学部医学会大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

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