大学病院で評判 管理栄養士が自ら実践「麦食」のススメ

プチプチしておいしい(C)日刊ゲンダイ

「注目すべきなのは、セカンドミール効果です」(赤石氏)

 朝食にβ―グルカンを摂取すると、血糖値、インスリン分泌を抑制する作用が昼食の時まで持続する。病院では昼食だけだが、理想は、朝、昼の1日2食。するとセカンドミール効果が夜まで続く。

 β―グルカンは、余計な脂質成分のコレステロールを吸着して体に吸収されるのを抑制する作用もある。LDLコレステロールの推移を見た研究では、麦ご飯は摂取後から数値が下がり、ほぼ150㎎/デシリットルを下回っていたのに対し、精白米はそれより高い数値のままだった。

 玄米ご飯を実践している人も多いだろう。しかし赤石氏は「玄米は水に半日~1日漬けて発芽させてから炊けばいいが、そうでなければ玄米の毒性の問題がある」と指摘。お腹を壊したり、エネルギーの生成が阻害されるという。また、玄米は炊くのに手間がかかるので、毎日続けにくい。

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