たとえ1日1本の喫煙だったとしても、喫煙未経験者に比べて心臓病や脳卒中の発症リスクは統計学的にも有意に増加し、そのリスクは1日20本喫煙する人のリスクの約5割に匹敵することが示されています。言い換えると、たばこを1日20本吸っている人が、1日1本に減らしたとしても、リスクは20分の1になるのではなく、半減するにとどまるということです。
たった1本でもリスクが増加するというこの論文結果は、心臓病や脳卒中のリスクを増加させないような安全な喫煙本数が存在しないことを示しています。心臓病や脳卒中のリスクを増加させないためには、喫煙本数を減らすのではなく、やはり禁煙することが大切なのでしょう。
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