独白 愉快な“病人”たち

甲状腺がん再発3度 斉藤こず恵さん“過剰ダイエット”の後悔

過去に受けたダイエット企画は「ざっと60回はやりました」/(C)日刊ゲンダイ

「結果を出さなきゃいけない」と頑張るうちに首のむくみや、酸素欠乏で指先がしびれるなどの症状が出ることもしばしばでした。で、とある媒体の企画でお会いした医師から「やり過ぎでは? 一度病院に行ったほうがいい」と言われて受診したところ、「甲状腺機能低下症」と診断されました。この病気は、海藻類などは基本的にNG。なのにすでに海藻ダイエットも経験した後でした。

■「仕事は3年間ほぼできませんでした」

 がんの発覚は、甲状腺機能低下症と診断されたすぐ後です。ファルセット(裏声)が出ない状態が何カ月も続き、歌の仕事に支障を来すようになって知り合いの医師を訪ねました。画像診断で「甲状腺にぷつっと小さいポリープがある」と言われ、別の病院で細胞サンプルを取って検査をしたら「甲状腺がん」と診断されました。

 甲状腺がんの中の乳頭がんというものでした。最もポピュラーなタイプですが、リンパ節転移を起こしやすいといわれていて、一般的な治療は切除手術です。でも、もし声が出なくなったら死活問題なので、何とか切らない方向で治したいとフォースオピニオンまで聞きました。そして、ピンポイントでがんを叩く照射治療と抗がん剤治療を選択したのです。

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