愉快な“病人”たち

甲状腺がん再発3度 斉藤こず恵さん“過剰ダイエット”の後悔

過去に受けたダイエット企画は「ざっと60回はやりました」/(C)日刊ゲンダイ

 その治療や抗がん剤がまだ認可されていなかったので、個人で加入していた医療保険でも何だかんだと理由がついて保険が下りず、結局、ほとんど自己負担になりました。

 加えて抗がん剤のつらさは大変なものでした。通院治療でしたが、つら過ぎて起きられない日が何日もありました。トイレに立つのもしんどいから尿意も起こらないくらい……。のどには何か詰まっているような感じがするし、髪は抜け、眉毛もなくなりました。躁鬱状態で、ひどい時は「死にたい」と思い、調子がいいと「もう飲んじゃえ!」と大酒を飲んだり……。抗がん剤が心も体も弱くして、合併症で死んでしまう人もいると聞きます。だから、日本では無認可の100万円以上する新薬や、科学的根拠のない治療にだって頼りたくなる人がいるのも理解できます。

 仕事は3年間ほぼできませんでした。3歳のデビューから仕事を休んだことはありませんでしたが、抗がん剤治療中にラジオのお仕事にどうしても行けなくて、ドタキャンしたのを機に、オファーを受けるのをやめました。自分の劇団だけは辛うじて続けましたが、収入などないに等しい状態で、貯蓄だけで生活していました。

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