健康寿命を延ばし、医療費の削減を目標とする公的な健診プログラムに特定健康診査があります。一般的には「メタボ健診」などと呼ばれており、受けている読者の方も大勢おられることでしょう。
この健診結果から、生活習慣病の発症リスクが高い人に対して行われる健康サポートのことを「特定保健指導」と呼びます。
2008年4月から導入されたメタボ健診ですが、特定保健指導を受けた人の健康問題が本当に改善されたかどうかについてはデータが不足していました。そんな中、「プロス ワン」という医学・科学誌にメタボ健診の効果に関する研究論文が2018年1月9日付で掲載されました。
この研究では、特定保健指導の対象となった人で、実際に指導を受けた11万1779人と、指導を受けなかった90万7909人が比較され、ウエスト周囲、BMI(体格指数)、メタボリックシンドロームに該当しなくなった人の割合などが検討されています。
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