末期がんからの生還者たち

肺がん<3>「主人は“なぜだ!”と叫び、憤慨していました」

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「皆さんが経験したほど私には抗がん剤の副作用がなかったことに喜びました。髪が抜けるとか、食事ができないとか、痩せるとか、それがなかったのです」

 3週間の抗がん剤治療を受け、支払った治療代金は個人負担で約20万円だった。

 退院するとき、担当医師からこう声をかけられた。

「2月半ばから放射線治療を開始します。入院の必要はありませんが、毎週1回通院してください。まあ、半年ぐらいの治療期間をみてくださいね」

 完治を願い、橋本さんの肺がん治療が中盤に入った――。

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