それぞれの患者の背景を考慮しながら、個別化した検診を考える時代になっているのです。ですから、公的検診では肺がんのCT検査は推奨されていませんが、ヘビースモーカーには低線量CTの受診も検討すべきと思います。
乳がんの超音波検査も同様です。家系に乳がんの人がいれば、推奨されているマンモグラフィー検査に加えて、超音波検査をプラスするのも十分あり得る選択でしょう。
がん検診の“主戦場”は職場でのがん検診で、女性の就業率が上がっているだけに、女性の受診率アップという点でも、職場でのがん検診はますます重要になります。読者の皆さんも、ぜひ職場でのがん検診を早期発見に役立ててください。
Dr.中川のみんなで越えるがんの壁