望まぬ妊娠防ぐ緊急避妊薬 日本で普及が遅れる複合事情

“まさか”のことも考えて(C)日刊ゲンダイ

 事件に巻き込まれなくても、若気の至りでうっかり……という状況もなくはないだろう。セックスをした過去を消すことはできないが、望まない妊娠に伴う暗い未来は回避する。緊急避妊薬は、そんな一面も併せ持っているという。だからこそ薬局で手軽に入手できることが重要だが、現状はそうなっていない。

「昨年の国会に、緊急避妊薬を薬局で販売(スイッチOTC)できるようにする提言を提出しましたが、破棄されました。その根拠がまったく非科学的で、そもそも議論したメンバーは医師とはいっても非専門家ばかりでした。どう考えても、結論ありきのミスリードです」(堀美智子氏)

 薬局での販売を認めると、薬の乱用が進むというのが提言が破棄された理由だが、緊急避妊薬が普及する欧米ではそんなことがない。安倍政権は考え直した方がよさそうだ。

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